【ジフテリアとは?】
 高熱、のどの痛み、犬が吠えるようなせき、嘔吐などの症状が出て、喉に膜ができ、窒息死することがあります。菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺を起こすことがあるため、注意が必要です。

【百日せきとは?】
 せきがひどくなり、顔を真っ赤にして連続的にせき込むようになります。特に夜間に激しいせきの発作が起きます。せきで呼吸ができず、くちびるが青くなったり(チアノーゼ)、けいれんが起きることがあります。肺炎や脳症などの重い合併症を起こし、命を落とすこともあります。

【破傷風とは?】
 破傷風は、土の中にいる菌が体内に入ることによって感染します。土中に菌がいるため、感染する機会は常にあります。
 菌の出す毒素のために、口が開かなくなったり、けいれんを起こしたりします。
 致死率が高く、全身性強直をきたし、次第に激しさと頻度を増し、死に到ることがあります。

【ポリオとは?】
 「小児まひ」とも呼ばれる病気です。
 ポリオは、ポリオウイルスが感染することで発症します。
 ウイルスが血液を介して脳・脊髄へ感染し、麻痺を起こすことがあり、一部の人には麻痺が永久に残ります。呼吸困難により、死亡することもあります。

【ヒブとは?】
 ヒブ(インフルエンザ菌b型)はせきやくしゃみなどを介して感染し、体内に侵入しますが、一部のヒトについて、鼻咽腔で増殖したヒブが血液の中に入り込み、髄膜炎、敗血症、肺炎、関節炎、骨髄炎などの侵襲性感染症を起こす場合があります。その原因はまだ十分にわかっていません。
 特にヒブ髄膜炎は化学療法を行ったとしても予後不良になる場合が多く、致死率は5パーセント、後遺症が残る場合も25パーセントにのぼります。
このため、国際的にヒブワクチンの予防接種が推奨されています。

【対象者】生後2か月から7歳6か月未満のお子さん

【接種回数】 4回(初回接種3回+追加接種1回)

【接種間隔】
●第1期初回 20日以上の間隔を空けて3回接種
●第1期追加 3回目接種後6か月以上(標準的には1年~1年6か月の間)に1回接種