【日本脳炎とは?】

日本脳炎ウイルスの感染によっておこる中枢神経(脳や脊髄など)の疾患です。ヒトからヒトへの感染はなく、ブタなどの動物の体内でウイルスが増殖した後、そのブタを刺したコガタアカイエカ(水田等に発生する蚊の一種)などがヒトを刺すことによって感染します。東アジア・南アジアにかけて広く分布する病気です。
症状が現れずに経過する(不顕性感染)場合がほとんど(過去には、100人から1000人の感染者の中で1人が発病すると報告されています)ですが、症状が出る場合には、6~16日間の潜伏期間の後に、数日間の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、引き続き急激に、光への過敏症、意識障害(意識がなくなること)、けいれん等の中枢神経系障害(脳の障害)を生じます。脳炎を発症した場合20~40%が死亡に至る病気といわれています。

●第1期
【対象者】生後6か月(標準的には3歳)から7歳6か月未満のお子さん

【接種回数】 3回(初回接種2回+追加接種1回)

【接種間隔】
初回接種:1回目接種後、6日以上(標準的には6日~28日)の間隔を空けて2回目を接種
追加接種:2回目接種後、6か月以上(標準的には1年)の間隔を空けて接種


●第2期
【対象者】生後9歳から13歳未満のお子さん

【接種回数】 1回


●特例接種(定期接種の機会を逃した方)
【対象者】平成7年4月2日から平成19年4月1日生まれの方

【接種回数】 日本脳炎の定期接種が不足している回数

【接種期間】 対象者が20歳になる(20歳の誕生日の前日)まで